EV(企業価値)は株式時価総額と有利子負債を足してものを現預金で引くことによって求められます。また、EBITDAはキャッシュベースの利益を表しています。EV/EBITDA(EBITDA倍率)は買収に必要な株式時価総額と買収後に残る有利子負債の金額をEBITDAで何年で回収できるかを把握することができます。EV/EBITDAの倍率が低いほど、買収にかかる金額を短期間で回収できることを意味しており、買収の対象として狙われやすくなります。
上記の表は日本空港ビルディング(9706)連結決算資料からEV/EBITDA(EBITDA倍率)をピックアップしたものです。世界の空港会社に投資するファンド豪マッコリーが筆頭株主で安全保障上の懸念から外資規制の問題が話題になりました。日本空港ビルディングは羽田空港の旅客ターミナルビルの保守管理や空港内の物品販売などをしており、ターミナルビルの増改築などで毎期に多額の減価償却費(H19年3月期末 売上高減価償却費率11%)を計上していることが特徴です。EBITDAの市場平均が約7〜8倍程度なので、日本空港ビルディングのEV/EBITDAが高いことが分かります。EV/EBITDAの指標だけで見れば、買収の投資対象としては投資の魅力は低いと言えます。
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