名目と実質
名目GDPと実質GDP

ある国が1年間で20円で車を5台、10円でパンを10個生産しているとします。
するとこの年のGDPは20円×5台=100円 と 10円×10個=100円 の合計の200円となります。
次の年車は20円で5台は変らなかったのですが、パンは12円に値上がりして生産量も11個に増大したとします。
これを表にまとめてみます。このように単純に計算されたものが名目GDPです。

名目GDPと実質GDP

では実質GDPはどうなるでしょうか。1年目を基準年とすると、1年目の名目GDPと実質GDPはともに200円となります。2年目の実質GDPは車20円×5台=100円 と パン10円×11円=110円 の合計で210円となります。(値上がり分を計算しません。)
2年目の名目GDPと実質GDPの関係は

名目GDP÷実質GDP=GDPデフレーター

となります。
232円÷210円=1.1047 はGDPデフレーターと呼ばれ、1以上であれば物価上昇(インフレーション)であることが分かります。
簡単にまとめると名目GDPが伸びる要因は

  1. 生産性が向上する。
  2. 物価が上昇する。

という2つに分けられます。

名目成長率と実質成長率

上記の例の場合2年目の名目成長率と実質成長率は

名目成長率と実質成長率

簡単にまとめると

名目成長率=実質成長率+物価上昇率
実質成長率=名目成長率−物価上昇率
となります。

名目金利と実質金利

  金利 物価上昇率
A国 8% 8%
B国 3% 0%

A国の国民は100万円の預金をすれば、1年後108万になります。しかし現在100万円の商品は1年後108万円になります。今買っても、1年後に買っても同じです。実質金利はゼロというわけです。
B国の国民は100万円の預金をすれば、1年後に103万円になります。物価上昇率がゼロなので、現在100万円の商品は1年後も100万円です。するとB国民は1年間預金してから商品を買うと差引3万円の金利分が受取れます。実質金利が3%ということです。

  名目金利 物価上昇率 実質金利
A国 8% 8% 0%
B国 3% 0% 3%

単純に金利だけを比較するとA国の方が高金利なのですが、A国は物価上昇率(インフレ率)が高いので実質金利でみるとB国の方が高いということになります。
この関係を式にすると

実質金利=名目金利−物価上昇率
名目金利=実質金利+物価上昇率
となります。

実質成長率や実質金利の式をみていると同じ形になっていることが分かります。
とっても簡単に言えば、

名目 − 実質 = 物価上昇率(インフレ率)

となります。

このような観点から世界主要国の主要経済指標を見ていくと経済成長と実質金利が一目で分かるようになり、これで資金の流れを予測することができます。

世界主要国の主要経済指標を見ていくと経済成長と実質金利が一目で分かるようになり、これで資金の流れを予測することができます。
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