投資を学ぼうホーム > 投資を学ぼう|負け組研究会|【第4回】利益は小さく、損は大きく

負け組研究会(フィクションです!)

これを行なうと失敗するというサンプル集

【第1回】なぜ売れると上がり、買えると下がるのか。

【第2回】ギャンブラーの誤謬

【第3回】トレンドへの過信

【第4回】利益は小さく、損は大きく

【第4回】利益は小さく、損は大きく

株式投資の負け組の方々も「株式の売買で全て損をする。」訳ではないようです。しかし、負け組はどうしても「利益は小さく、損は大きく」になってしまうようです。このことを理論的に明らかにしたのが、2002年ノーベル経済学賞受賞のダニエル=カーネマンによる「プロスペクト理論」です。

A銘柄を1,000円で1,000株買付したとします。

利益は小さく、損は大きく

ところが、カーネマン教授はそうはならずに、赤線のような曲線になると考えました。

利益は小さく、損は大きく

評価益が発生した場合

評価益が発生した場合

1000円で買付、1100円に値上がりのケースでは、満足度はU0からU1100に上昇します。合理的な満足度U1よりU1100の方が大きいので満足度が大きくなります。

今度は1100円の時点で1200円までがんばるか、1100円で売却するか考えます。1200円までがんばっても満足度は、U1200までしか上がりません。もし1000円に値下がりするとU1100を失う訳です。値上がりして得られる満足よりも値下がりで失う満足の方が大きいので売却してしまいます。
本当に合理的に考えれば、株価の動きと満足の関係は青線のようになり、U0からU1までの満足度とU1からU2の満足度は利益の金額から考えて同じはずなのに人間は合理的に行動できません。

評価損が発生した場合

評価損が発生した場合

1000円で買ったものが900円に値下がるということは、人間にとってかなり大きな不満が膨らみます。心理的な不満(赤線)は合理的不満(青線)よりもかなり下になります。更に値下がると心理的不満はだんだん和らいでいきます。
1000円から900円に値下がりした状態を考えてみます。900円から800円に値下がりした時の不満の増加と1000円に株価が戻った時の不満の減少(満足度)を比較します。
この場合の1000円に株価が戻った時の満足度が圧倒的に大きいので、損切り(ロスカット)は難しくなります。またナンピン買いに行動を起こすことも理解出来ます。

この人間の心理が、「利益は小さく、損は大きく。」の投資行動に走らせます。


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