2007年6月1日
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◆ 當丸(とまる)くんの投資術 第5回
「新興市場での銘柄選択」
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■新興市場は伝統市場と異なり、値付け率が低くかつ出来高が薄く
なりますので、銘柄選択は勢い慎重にならざるをえません。
マザーズ、ジャスダック、ヘラクレスなどいわゆる新興市場に上場する銘柄
数は1400近くもありますので、証券会社、あるいは運用会社にしましても担当
するアナリストの数も限定されます。
市場のコンセンサスといいますか、アナリストの評価数もどうしても少なくな
ります。その分、機関投資家ではなく個人投資家自身による評価が値付け効果、
出来高に反映されることになります。
専門家によるコメントが少ない分、掲示板などによる『風説の流布』に影響
されやすい面もあると言えます。
昨年のライブドアショック以来、新興市場はまだ下げ止まりとなっており
ません。
加えて、来年4月から実施される、いわゆる日本版内部統制法によって、上
場企業は公認会計士に頼らずに企業自ら、内部統制を強化して、特に財務諸表
の信頼性を高め、監督官庁と株主に対して統制結果を公表しなくてはなりませ
ん。西武、カネボウ、ライブドアのような企業を再発させないための努力が行
われております。将来的には、投資家が安心して売買ができる環境が整いつつ
あるといえますが、この過程ではまだまだ問題企業がでないともいえませんの
で、慎重な銘柄選択が必要です。
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新興市場の場合、
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将来の成長期待を大きく評価するために、伝統市場で申し上げたような株価収
益率20倍前後が当てはまりません。100倍をこえる事例も珍しくはありま
せんので、特に自分で何が将来の収益を生み出そうとしているのか確認をしな
くてはなりません。単純に人の流れにつくことが危険であることはこの間の市
場が教えてくれました。
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特に社長自ら本業に自信をもち、自ら足元の実情を把握しかつ
将来の夢を語っている企業がポイントです。
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IRに熱心かどうかが一つのポイントと思われます。発行体のトップ自らが、市
場との対話、コミュニケーションを行っているかどうかが大切です。それだけ
開示される情報が定期的に提供されることはアナリストも評価いたします。財
布と台所を見せ、通信簿を隠さない企業は成長する企業に欠かせない資質とい
えると思います。
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新興市場は玉石混交ですが、きらめくような企業は少なくありません。
若い社長であっても、従来にない流通経路を考え出したり、日本で勉強
をして創業をおこなった中国人オーナーを始め、魅力ある企業は少なく
ありません。宝探しは、やはり新興市場の中にあるかもしれません。
新興市場銘柄集中ではなくて、いくつかのポートフォリオの一部として
ちりばめてみることが適切なのではないでしょうか。
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次回は不祥事が突然発生した場合、個人投資家はどのように対処したらよいか
をご説明申し上げます。
(當丸 記)
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