2006年12月29日
◇ 優しい株式投資 第4回
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株主資本利益率(ROE)
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企業が投資活動する場合の資金提供者として、株主があります。
この株主に対して年間どれだけの利益を上げているか示す指標が、
株主資本利益率(ROE)です。
以下の算式で計算されます。
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株主資本利益率(ROE)=税引後利益(※)/株主資本・・・(1)
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※株主に対する利益とは、負債の利子や税金を支払った後に配分される
ので、税引後利益を使います。
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ROEが高いということは、
株主資本に対して高い収益率を上げているということになり、
ROEが低いということは、
株主資本を効率的に使っていない、と言うことになります。
ROEは同業他社との比較や前期、今期のような時点間の比較に使われますが、更に
分析するために要因分析を紹介します。
(1)式の右辺の分子分母に、売上と総資本を掛け整理すると
ROE=(税引後利益/売上)×(売上/総資本)×(総資本/株主資本)
この式の意味するところは、
税引後利益/売上・・・・・・・・売上高利益率(売上マージン)
売上/総資本 ・・・・・・・・総資本回転率
総資本/株主資本・・・・・・・・財務レバレッジ
の3つの指標に分解することが出来ます。
マルサントレードのトレード画面の企業決算の中の財務指標で見ることが出来ます。
但しここで財務レバレッジは掲載されていないので、負債比率で代用可能です。
財務レバレッジ=総資本/株主資本
=(負債+株主資本)/株主資本
=1+(負債/株主資本)
=1+負債比率
となり財務レバレッジは負債比率に1を加えたものになるからです。
話が横道に逸れましたがROEを高めるには、
売上マージンを高めるか、投資から資金回収の期間を短縮して総資本回転率を高める
方法があります。
また、ROEの分母が株主資本なので、株主資本が小さければ(負債が大きければ)
ROEは高まります。
つまりレバレッジというテコの原理が働くわけです。しかしあまり負債比率を高めると
金利負担から倒産リスクが高まることになります。
財務レバレッジによるROEの向上か倒産リスクかという関係は
事業利益率(ROA)と負債利子率の関係で決まってきます。
ROA−負債利子率>0であれば、負債比率の上昇はROEの上昇につながり、
ROA−負債利子率<0であれば、負債比率の上昇はROEの低下につながり、
倒産リスクが高くなります。
経営者にとって総資本の中で負債と株主資本をどのようなバランスで配分し、
企業価値を高めるかということが、経営の根幹となります。
次回は事業利益率(ROA)のお話をします。 (北丸 記)
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