2007年1月12日
◇ 優しい株式投資 第5回
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総資本事業利益率(ROA)
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前回は株主に対する利益率ということで、ROEを紹介しました。
株主に対する利益ということで、株主には税引後利益が、配当や内部留保の
形で分配されるので、税引後利益を使いました。今回は企業の利益と
ステークホルダーの関係をROAによって説明します。
事業利益=営業利益+受取利息・配当金
総資本事業利益率(ROA)=事業利益/総資本
事業利益とは、企業本来の活動によって得た利益です。
企業本来の営業活動からの利益(営業利益)に、企業の財務活動によって
得た利益(受取利息・配当金)をプラスします。
これをEBIT(イービット)と呼ぶこともあります。
税引き前利益=事業利益−支払利息・割引料
事業利益から負債のステークホルダーに対する報酬である支払利息・割引料を
差し引くと税引前利益となります。
ここで重要な考え方は受取利息・配当金は企業の財務活動によって得られた
利益で、支払利息・割引料は債権者への報酬であるという点です。
税引後利益=税引前利益×(1−税率)
ここで税金が差し引かれます。「美しい国、日本」には税金が必要です。
ここで重要なことは、
債権者の報酬を支払った後で、税率が掛かるということです。
これが負債の節税効果や財務レバレッジとの関係で重要になります。
事業利益率(ROA)=事業利益/(負債+株主資本)
事業利益=営業利益+受取利息・配当金
事業利益=(負債+株主資本)×ROA・・・・・・・・(1)
支払利息=負債×負債利子率・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
(1)式から(2)式を引くと
税引前利益=株主資本×ROA+[負債×(ROA−負債利子率)]
両辺を株主資本で割ると
ROE(税引き前)=ROA+(ROA−負債利子率)×負債比率
両辺に(1−税率)を掛けると
ROE(税引き後)=
[ROA+(ROA−負債利子率)×負債比率]×(1−税率)
(ROA−負債利子率)が、
プラスかマイナスかが非常に重要なポイントとなります。 (北丸 記)
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