2007年2月2日
◇ 優しい株式投資 第8回
┏───────────────────────────┓
これまでのまとめ(第1回から第7回までの要約)
PER、PBR、ROEなど
┗───────────────────────────┛
優しい株式投資も第8回目となりました。
ここで復習も込めて第1回から第7回までのまとめを行いたいと思います。
第1回は株主優待をご紹介しました。
これから3月期末決算期を迎えて調べてみる価値はありそうです。因みに2007年
3月末は、権利付最終日が3月26日(月)、権利落ち日は翌3月27日(火)です。
─────────────────────
第2回 株価収益率(PER)
第3回 株価純資産倍率(RBR)
第4回 株主資本利益率(ROE)
第5回 総資本事業利益率(ROA)
第6回 事業利益(EBIT)
第7回 減価償却前営業利益(EBITDA)
はシリーズになっています。
─────────────────────
PER、PBR、ROE、ROAは皆さんおなじみの指標だと思いますが、
ただ単純に倍率や比率を比較することだけでは不十分です。このシリーズ
では倍率や比率の違いは何が原因かを紹介しています。
■PERは、税引き後利益の伸び率(成長性)が重要なポイントとなります。
■PBRは、ROEが高いか(収益性が高いか)、内部留保率が低いか(配当
が多いか)がポイントとなります。
■ROEは、要因を売上マージン、総資本回転率、財務レバレッジの3つに分
解して分析することがポイントになります。特に財務レバレッジの効果は
負債利子率よりROAが高いことが条件になります。
■ROAでは、負債の節税効果を紹介しました。
一般的には、「利益は大きく、負債は小さく(株主資本は大きく)、株価は
安く」というのが理想ですが、この関係を第2回から第5回までご紹介しまし
た。
それらを踏まえてEBIT、EBITDAというどちらかというと米国風の
考え方を紹介しました。日本人はどちらかというと伝統的に税引き後利益や
経常利益を重視しますが、米国では営業利益を重視するようです。
■第6回事業利益(EBIT)では米国風の損益計算書の見方を企業のステー
クホルダーの立場から紹介しました。
■第7回EBITDAでは実例を紹介しました。2006年のソフトバンクによる
ボーダフォンの買収では買収資金の事業証券化1兆4500億円にEBITDA
の条件が付きました。ソフトバンクの今後のEBITDAは注目されるとこ
ろです。
これは紹介してなかった事例ですが、2006年の花王によるカネボウ化粧品の
買収で花王は買収資金全てを負債で調達しました。格付け機関の評価を落と
してまでの負債での資金調達は、ROEの上昇を目指したものでした。
(調達金利や節税効果などで負債調達が有利だった。)
現実の企業活動や新聞記事の中でこれらの指標が出てくることが多くなって
きました。マルサントレードでは、トレード画面の企業決算にこれらの指標
が全て出ています。今期、前期、前々期を比較したり、日経テレコンの記事
検索でこれらの指標をキーワードとして入力検索すれば、株式投資の生きた
情報収集になると思います。 (北丸 記)
【補足】日経テレコン
ニュース、企業決算、日経会社情報の出し方はこちら キーワード検索の方法はこちら |
| Copyright(C) 2007 Marusan Securities Co.,Ltd. All rights reserved. |