投資を学ぼう!マルサントレードは「投資を学ぼう」を合言葉に“投資に関する考え方”を提案します。 投資を学ぼう!マルサントレードは「投資を学ぼう」を合言葉に“投資に関する考え方”を提案します。

トレンドの種類と判別方法

トレンドは、株価の方向性を示すもので「上昇トレンド・下降トレンド・保ち合い(もちあい)トレンド」の3種類に分類されます。

トレンドは、その方向性が定まると「しばらくの間その方向に動きやすい」という特性を持ちます。具体的には「上昇トレンドに入ると、上がったり下がったりしながら波打つように上昇が続く」、「下降トレンドに入ると下がったり上がったりしながら波打つように下落が続く」という動きをしやすくなります。

トレンドの判別は「高値や安値が切りあがっているか切り下がっているか」で判別しますが、それを視覚的に捉えやすくするために「トレンドライン」という2本の線を用いるのが一般的です。トレンドラインの引き方は、高値と高値を結ぶ直線、安値と安値を結ぶ直線を引く単純なものです。

ここからは実際のチャートで解説していきます。

<図1>上昇トレンド(日足、銘柄はZホールディングス、コード4689)

<図1>上昇トレンド

上昇トレンドは、次第に切り上がる高値と安値の連続した波状の動き(下がったときに前の安値を下回らず、上がったときに前の高値を更新)を繰り返します。

このチャートでは、高値と高値、安値と安値を線で結び(トレンドライン)、線が2本とも右上がりになっていますが、この状態が上昇トレンドです。チャートの観点から言えば、「上昇トレンドが続く間はその銘柄を持ち続けるのが良い」と言えます。

次に下降トレンドを見ていきます。

<図2>下降トレンド(日足、銘柄はニコン、コード7731)

<図2>下降トレンド

下降トレンドは、次第に切り下がる高値と安値の連続した波状の動き(上がったときに前の高値を上回らず、下がったときに前の安値を更新)を繰り返します。

このチャートでは、高値と高値、安値と安値を線で結び、線が2本とも右下がりになっていますが、この状態が下降トレンドです。チャートの観点から言えば、「下降トレンドが続く間はその銘柄を持たない(現金にしておく)のが良い」と言えます。

最後に保ち合いトレンドです。

<図3>保ち合いトレンド(日足、銘柄はスクリン、コード7735)

<図3>保ち合いトレンド

保ち合いトレンドは、主に高値と安値がほぼ水平の高さで連続する波状の動き(高値も安値も更新しない)を繰り返します。つまり、一定のレンジで横ばいが続く状態です。

高値と高値、安値と安値を線で結び(トレンドライン)、線が2本とも水平、もしくは2本が違う向きになれば保ち合いトレンドです。三角保ち合いという言葉を聞いたことがあると思いますが、これは高値と高値を結んだ線が下向き、安値と安値を結んだ線が上向きになる状態を指します。

持ち続けるか持たないかの判断は分かれるところですが、一定の範囲で動きやすい特徴を活かし、レンジの下限付近で買ってレンジの上限付近で売るという手法が考えられます。ただし、保ち合いトレンドはいつか上昇トレンドか下降トレンドに転換するので、この範囲で必ず動くと思い込んではいけません。

3つのトレンドを簡単にまとめたものが下の表になります。

<表1>トレンドのまとめ

上昇トレンド
  • 高値と安値が次第に切り上がる波状の動きを繰り返す
  • トレンドラインが2本とも上向き
  • チャートの観点から言えば、上昇トレンドが続く間は保有継続が良い
下降トレンド
  • 高値と安値が次第に切り下がる波状の動きを繰り返す
  • トレンドラインが2本とも下向き
  • チャートの観点から言えば、上昇トレンドが続く間は持たない(現金にしておく)方が良い
保ち合いトレンド
  • 主に高値と安値がほぼ水平の高さで連続する波状の動きを繰り返す
  • トレンドラインが2本ともほぼ水平、もしくは2本がそれぞれ違う向き
  • 一定の範囲で動きやすい特徴を活かし、レンジの下限付近で買ってレンジの上限付近で売るという手法が考えられるが、必ずこの範囲で動くという思い込みは危険

トレンドの転換

次にトレンドの転換について説明します。

方向性が定まると「しばらくの間その方向に動きやすい」というトレンドの特性については前述した通りですが、トレンドは永久に続くものではありません。いつトレンドが転換するかは分かりませんが、上昇トレンドはいずれ下降トレンドか保ち合いトレンドになりますし、下降トレンドや保ち合いトレンドもいつかは違うトレンドに転換します。

トレンド転換の見極め方についてですが、結論から言うと「株価がトレンドラインの範囲を外れた時」が転換を示唆します。実際のチャートを見ていきましょう。

<図4>上昇トレンドの転換(日足、銘柄は電算システム、コード3630)

<図4>上昇トレンドの転換

トレンドが発生した時の株価はトレンドラインの範囲(高値・高値を結んだ線と安値・安値を結んだ線の間)で推移する習性があります。

上のチャートでは、上昇トレンド時にトレンドラインの範囲で株価が推移していましたが、図の丸印の部分で株価が下のトレンドラインを下回ってしまいます。その後はそれまでの株価の動きとは異なり、下げが続いているように見えますが、これは株価がトレンドラインの範囲を下回ったことで「下降トレンドもしくは保ち合いトレンドに転換した」ということを示しています。

なお、上昇トレンド時に株価がトレンドラインの範囲を上回った時は「上昇のスピードが速くなる」と言われています。次に下降トレンドからの転換です。

<図5>下降トレンドの転換(日足、銘柄は味の素、コード2802)

<図5>下降トレンドの転換

このチャートは、下降トレンドが続いたのち、株価がトレンドラインの範囲を上回って上昇しています。このケースは、上昇トレンドに転換したと考えられますが、下降トレンド時に株価がトレンドラインの範囲を上回ったときは「上昇トレンドもしくは保ち合いトレンドに転換した」と考えます。

なお、下降トレンド時に株価がトレンドラインの範囲を下回った時は「下落のスピードが速くなる」と言われています。最後に保ち合いトレンドからの転換です。

<図6>保ち合いトレンドの転換(日足、銘柄はランサーズ、コード4484)

<図6>保ち合いトレンドの転換

保ち合いトレンド時は、株価がトレンドラインを上回った時は「上昇トレンド転換の可能性が高い」、株価がトレンドラインを下回った時は「下降トレンド転換の可能性が高い」と考えるのが一般的です。

実際の売買に際しては、移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスなどを用いることの方が多く、トレンドラインを使うことはあまりありませんが、トレンドの考え方をよく理解する上でトレンドラインはとても重要なものと言えます。

チャートの理解を深め上達したいとお考えの方は、一度トレンドラインを引いてみると良いと思います。