投資を学ぼう!マルサントレードは「投資を学ぼう」を合言葉に“投資に関する考え方”を提案します。 投資を学ぼう!マルサントレードは「投資を学ぼう」を合言葉に“投資に関する考え方”を提案します。

一目均衡表は、一目山人こと細田吾一氏(故人)が考案した日本生まれのチャートです。「買い方有利か、売り方有利か」が一目で分かることから一目均衡表と名づけられました。

今回は一目均衡表の線と代表的な売買シグナルについて説明します。

一目均衡表の線

一目均衡表では、ロウソク足のことを「実線」と呼び、実線を含めて 6本の線で構成されます。

一目均衡表の 6本の線(銘柄はダイキン(6367)の日足)

一目均衡表の 6本の線(銘柄はダイキン(6367)の日足)

一目均衡表の 6本の線

  1. 実線(ロウソク足)

  2. 転換線(当日を含む過去 9日間の高値と安値の中間値)
    ごく目先の方向性(短期トレンド)を示しています。

  3. 基準線(当日を含む過去 26日間の高値と安値の中間値)
    基本的な方向性(トレンド)を示しています。一目均衡表の線の中で最も重要とされています。

  4. 遅行スパン(当日の終値を 26日前に記入)
    26日前に買った人が現在儲かっているかどうかを示しています。遅行スパンがロウソク足より上にある場合は「買い方が利益(買い方有利)」、ロウソク足より下にある場合は「売り方が利益(売り方有利)」と判断します。

  5. 先行スパン 1(転換線と基準線の中間値を 26日先に記入)
    転換線と基準線の位置から見た株価の支持帯や抵抗帯を示しています。

  6. 先行スパン 2(当日を含む過去 52日間の高値と安値の中間値を 26日先に記入)
    過去の高値と安値から見た株価の支持帯や抵抗帯を示しています。

  1. 先行スパン1と先行スパン2に挟まれている部分(チャート上で緑の色付けがされている部分)が「雲」と呼ばれるものです。雲が厚いほど上値抵抗や下値支持が強く、薄くなるほど上値抵抗や下値支持が弱まると考えられています(先行スパン1と先行スパン2が交差する「雲のねじれ」の部分が最も株価が通過しやすい=変化が起こりやすい)。

代表的な売買シグナル

(1)転換線と基準線の好転・逆転(クロス)

  • 買い:転換線が基準線を上回った時(転換線と基準線の好転)
  • 売り:転換線が基準線を下回った時(転換線と基準線の逆転)

転換線と基準線の好転・逆転(銘柄はメンバーズ(2130)の日足)

転換線と基準線の好転・逆転(銘柄はメンバーズ(2130)の日足)

一目均衡表の売買シグナルのなかでは比較的出やすいものになります。移動平均線で言うところの「ゴールデンクロス・デッドクロス」をイメージすると分かりやすいと思います。

一目均衡表は中長期投資向きのチャートになりますが、転換線と基準線の逆転と好転は早めに出やすいシグナルでダマシも多いため、強い買い・売りの示唆というよりは「打診買い・打診売りの示唆」のような役割を持っています。

(2)遅行スパンの好転・逆転

  • 買い:遅行スパンが実線(ロウソク足)を上回った時(遅行スパンの好転)
  • 売り:遅行スパンが実線を下回った時(遅行スパンの逆転)

遅行スパンの好転・逆転(銘柄は三井ハイテク(6966)の日足)

遅行スパンの好転・逆転(銘柄は三井ハイテク(6966)の日足)

26日前に買った人が儲かっているかどうかを示す遅行スパンの好転と逆転は、一目均衡表の売買シグナルのなかでも強い買い、強い売りを示唆するものです。

遅行スパンは26日前に記入するため、チャートで見ると過去の線に見えますが、中期トレンドを見るうえでとても重要な役割を持っています。

(3)雲の突破

  • 買い:実線(ロウソク足)が雲の上限を上回った時(雲の上限突破)
  • 売り:実線が雲の下限を下回った時(雲の下限突破)

雲の突破(銘柄はファーストリテイリング(9983)の日足)

雲の突破(銘柄はファーストリテイリング(9983)の日足)

一目均衡表の売買シグナルのなかでも最も有名なものが「雲の突破」です。

株価が抵抗帯や支持帯を抜けるときは大きな力が必要になります。株価が雲の上に抜けるほど買いの力が強い、株価が雲の下に抜けるほど売りの力が強いという判断ができることから、上限突破・下限突破ともに強い売買シグナルになります。

(4)三役好転、三役逆転

  • 買い:転換線と基準線の好転・遅行スパンの好転・雲の上限突破をすべて実現(三役好転)
  • 売り:転換線と基準線の逆転・遅行スパンの逆転・雲の下限突破をすべて実現(三役逆転)

三役好転(銘柄はグローブライド(7990)の日足)

三役好転(銘柄はグローブライド(7990)の日足)

転換線と基準線の好転・遅行スパンの好転・雲の上限突破をすべて実現した状態を「三役好転(強い買い)」、転換線と基準線の逆転・遅行スパンの逆転・雲の下限突破をすべて実現した状態を「三役逆転(強い売り)」と呼びます。

転換線と基準線の好転・遅行スパンの好転・雲の上限突破が同時に起こる三役好転、転換線と基準線の逆転・遅行スパンの逆転・雲の下限突破が同時に起こる三役逆転が最も強いシグナルと考えられていますが、それらは滅多に起こりません。

一目均衡表には多くの売買シグナルがあるため、三役好転と三役逆転は売買シグナルの役目というよりも、明確な上昇トレンド入りや下降トレンド入りの確認のような意味合いで使われることが多いです。