投資を学ぼう!マルサントレードは「投資を学ぼう」を合言葉に“投資に関する考え方”を提案します。 投資を学ぼう!マルサントレードは「投資を学ぼう」を合言葉に“投資に関する考え方”を提案します。

PERの使い方

PER(株価収益率)

PER(株価収益率)は、業績面からみた株価の割安度を測る株価指標です。

株価を投資金額、予想1株利益(EPS)を1年間で得られる利益とした場合、投資金額を何年で回収できるかを示し、「PERが低いほど割安(回収期間が短い)、高いほど割高(回収期間が長い)」と見るのが一般的です。

PERは、以下の式で求められます。

PER(倍) = 株価 ÷ 予想1株利益(EPS)

銘柄ごとに発行済み株式数や業績が異なるため、1,000円の銘柄と500円の銘柄を比較して「500円の銘柄が割安」と判断することはできません。そのため、株価と予想1株利益を使って算出したPERで割安度を測ります。前述のように「PERが低いほど割安、高いほど割高」と見るのが一般的ですが、絶対的な基準はなく、「何倍以下が割安、何倍以上が割高か」は銘柄や業種で異なります。

PERは相対的な投資尺度であり、収益構造の近い同業他社などと比較することが重要です。比較対象として用いられる主なものは下記の通りです。

  • 代表的な株価指数の予想PER
  • 同業他社の予想PER
  • 同一業種の平均予想PER

実際にファミリーレストランを展開する企業7社を例にPERを見ていきます。

ファミレス7社を比較

【表】ファミレス7社の株価、PER一覧

銘柄名

株価(3/27終値)

(円)

1株当たり利益(EPS)

(円)

PER

(倍)

カルラ (2789)

462.0

16.61

27.82

フレンドリー (8209)

1,617.0

-99.45

-

フライングG (3317)

1,740.0

186.31

9.34

すかいらーく (3197)

1,838.0

55.81

32.93

サイゼリヤ (7581)

2,181.0

112.87

19.32

ココス (9943)

2,280.0

39.67

57.48

ロイヤルHD (8179)

2,785.0

75.85

36.72

7社平均

-

-

30.75

  1. 純利益が赤字予想でPERが算出できない銘柄は「-」で表示
  2. 7社平均のPERは7社の時価総額合計÷7社の純利益合計で算出

7社の株価を見ると、株価が1番低いのがカルラ (2789)、一番高いのがロイヤルHD (8179)です。一方、予想PERで比較すると最も低いのがフライングG (3317)、最も高いのがココス (9943)になり、PERから見て割安なのはフライングGと判断できます。

また、これら7社の平均PERは30.75倍で、これを下回る(割安)銘柄がカルラ (2789)、フライングG (3317)、サイゼリヤ (7581)の3銘柄です。もし業界平均のPERまで買われる(割安度の修正)と考えるのであれば、これらの銘柄は投資妙味があると考えられるでしょう。

PERだけで最終的な投資判断をすることはできませんが、このような使い方をするのが一般的です。

PERのポイントや注意点

予想EPSで算出した予想PERを見るのが一般的

投資をする際には、過去の業績ではなく現在や今後の業績を考えることになります。そのため、予想PERを見るのが一般的です。

実績EPSを使った実績PERもありますが、使われることはあまりありません。

特別利益などで一時的にPERが下がることがある

企業は特別利益を計上することがあります。特別利益は土地売却や保有有価証券などで発生する一時利益です。

特別利益があるとその分EPSが上昇し、結果としてPERが低くなることもあります。しかし、このようなケースでは「特別利益のなくなった年にPERが跳ね上がる」こともあるため、注意が必要です。

赤字銘柄の比較はできない

PERはEPS(1株純利益)を使って算出するため、純損失(最終赤字)の銘柄の比較ができません。

最終赤字の銘柄は「-」で表示されるのが一般的です。予想1株あたり純損失を使ってマイナスのPERを表示するサイトもありますが、ほとんど使い道がありません。

成長期待の高い銘柄はPERが高くなりやすい

成長期待の高い銘柄は人気化することも多く、PERが高くなる傾向があります。

具体的には、成長率の大きい新興市場銘柄や投資テーマに絡む銘柄が挙げられます。これらの銘柄はPER以外の視点で投資を考えたほうが良さそうです。

業種別の予想PER

銘柄名PER(倍)銘柄名PER(倍)

石油・石炭製品

7.13

繊維製品

15.51

その他金融業

9.07

化学

15.68

卸売業

9.12

倉庫・運輸関連業

15.88

鉄鋼

9.98

水産・農林業

16.42

保険業

10.73

電気機器

16.71

ゴム製品

10.81

鉱業

17.03

銀行業

10.98

陸運業

17.43

建設業

11.02

証券・商品先物取引業

18.30

ガラス・土石製品

11.21

食料品

21.41

輸送用機器

11.32

その他製品

23.24

空運業

11.41

小売業

23.55

情報・通信業

12.56

サービス業

24.74

非鉄金属

13.61

精密機器

25.13

金属製品

14.35

医薬品

27.26

不動産業

14.64

パルプ・紙

35.82

電気・ガス業

14.80

海運業

-

機械

15.08

  • QUICKデータを基に丸三証券作成
  • データは3月27日時点